とちぎ野菜サポーター
とちぎ野菜サポーターに任命されました!

2010年4月より、とちぎ野菜サポーターに任命され、とちぎの野菜情報や生産者の声を、料理教室やブログを通じて生活者の方々に向け発信しています。 今回5名の野菜ソムリエが任命され、いずれも野菜ソムリエ協会認定の料理教室講師。年に4回、栃木県の産地を視察し、さまざまな形で情報収集していきます。

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◇第一回トマト:宇都宮の圃場と選果場を見学、地元レストランでトマト料理の試食会
◇第二回ナス・ネギ:那須塩原でナスとネギの圃場見学、婦人部と交流会
◇第三回ニラ:ニラの圃場を見学後、ニラ加工品の試食会
◇第四回キュウリ:姫キュウリとキュウリの圃場見学、とちおとめの圃場見学

<第一回トマト>

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トマトの選果場は、とても興味深く、観光の一環として一般の方々に見学していただいても、十分楽しめると思いました。 最新のカメラや光センサーを使って、形状、色、糖度、熟度、傷みなどの品質検査を行い、食味重視のトマトを市場に出荷しているといいます。
要所要所には、ひとの手で厳重にチェックされています。




<選果場の様子>

圃場は、宇都宮市内でトマトを栽培している加藤さんのハウスを見学。
わたしたちの質問に、一つ一つ丁寧に答えてくれました。



<加藤氏のハウスにて>

つづいて、市内にあるオトワレストランにて発足会。
オーナーの音羽氏は、フランスをはじめドイツやスイスで料理を学び、様々なお店で経験をつんだ後、地元栃木県で独立されたといいます。
地元野菜のことを理解したレシピ提案は、お見事でした。



<音羽氏と、栃木県産トマト料理>

ということで、第一回目とちぎ野菜サポーター活動「トマト」は、無事終了しました。
関係者の皆様、大変お世話になり、ありがとうございました。


<第二回ナス・ネギ>

※今回の視察は、テレビと新聞の取材が入りました。

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とちぎ野菜サポーターとして二回目の活動場所は那須塩原。早朝、東京駅から新幹線に乗り込み、現地で他サポータのメンバーと合流しました。
最初に向かったのは、ナスの圃場。
この日も猛烈に熱く、「避暑地」のイメージは一変しましたが、圃場では素敵なナスの花と、指導員の室井さんが待っていました。

暑い中テキパキと、大変詳しく説明してくれた室井氏。私達が、何を質問しても全て分かりやすく回答くださいました。
JAなすの「なす部会」の栽培面積は、路地で36ha、ハウスで3ha。V字4本仕立ての支柱で支え、高品質をキープし、害虫対策は全面マルチ。那須の「美なす」というブランドで販売。 もうすぐ「美なすちゃん」というキャラクターが正式に申請されるそうです。
今回お邪魔した畑のオーナーは、麦藁帽子をかぶった佐藤さん。



<ナス圃場の様子>

続いて向かったのは、ネギの圃場。
会長さん自らがとちぎの長ネギ「白美人」についてお話し下さいました。色白で、ツヤがあって、やわらかい、本当に美人さんでした。白美人の糖度は通常6.5〜10℃。 2009年には18.5℃のものも。(ちなみに、メロンの糖度は14℃くらい)実際に生をかじらせていただきましたが、思わず「甘い!」と叫んでしまうほど。
軟白させて、丁寧に育ちます。その全長は80cm。白い部分が40cm、葉の部分が40cmと、まさに「白美人」は8等身でした!



<白美人のハウスにて>

最後に、場所を移して地元婦人部との交流会。私たち野菜ソムリエが考案したナスとネギのレシピを提案し、グループに分かれて一緒に調理しました。
普段どのようにナスやネギを食べているのか、情報交換などしつつ、楽しい時間を過ごしました。私がご一緒した婦人部のお二人。大変お世話になりました!


<調理場の様子>


<提案した料理の数々>

<最後婦人部のみなさんと記念撮影>

ということで、第二回目とちぎ野菜サポーター活動「ナス・ネギ」は、無事終了しました。
関係者の皆様、大変お世話になり、ありがとうございました。


<第三回ニラ>

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とちぎ野菜サポーターとして三回目の活動場所は上都賀。早朝、東京駅から新幹線に乗り込み、現地で他サポータのメンバーと合流しました。今回から新メンバーも加わりパワーアップ。
最初に向かったのは、ニラの圃場。
ニラの生産管轄は「JAかみつが」。鹿沼市、西方町、粟野町、日光の4つのJAが合併して誕生。そのため広大な地域で、総面積は栃木県内の31%を占めているとのこと。

上都賀(かみつが)は、栃木県の西北部に位置し、南北に長い地形。管内では米をはじめイチゴ、ニラ、トマト、花類、果実類、畜産業が盛んにおこなわれています。 今回伺ったニラ部会部会長の高橋さんのところでは、ブロイラー用のヒヨコが約5千ワ到着したてということで、さっそく見せていただきました。 とっても可愛らしくて、いつまでも見ていたい感じでした。小屋の近くでラジオがフルボリュームでかかっていたので、何故か伺ってみると 「ちょっとした音で驚いてヒヨコは死んでしまうので、ラジオで音を慣らしているんです」ということ。
くしゃみが出そうになったのを必死でこらえました。


<到着したてのヒヨコたち>

小屋の先には広大なニラ畑が広がっていました。
今回お邪魔したのはニラ部会部会長の高橋さんの圃場。3月初めに種をまき、2か月余りで15cmほど成長した後、6月初めに定植するそうです。11月初めにハウスにはビニールがかけられるので、 下の写真右上はビニールがかけられる直前の様子。そしてその下がニラ部会長の高橋さん。栃木県は、ニラに適した土壌ときれいな水をベースに大切に育てているとのこと。 あちこちに石造りの水路がまだ残されていました。

圃場の脇にはニラの香りぷんぷんの小屋が佇んでいました。中に入れていただくと、数名の方が作業されていて、収穫後のニラのお掃除と出荷用の束を作っているところでした。



<高橋さんの圃場にて>

<収穫後の作業の様子>

一通りお話を伺った後、高橋さんの奥様がニラのおひたしを食べさせてくれました。見た目はほうれん草のようですが、いただくと実にニラ、とても美味しかったです。
かなり贅沢な一品ですが、生産者ならではの食べ方を知ることができてよかったです。

圃場視察に続いて、栃木産ニラを使った加工品の試食会が行われました。特に注目したいのはすべて栃木産の食材で作られた餃子「栃っ子餃子」野菜も肉も皮の小麦粉も栃木産。一押しのようでした。
また、興味深かった、ニラの根っこを漬けた漬物。通常は市場に出回らないもの。でも、ニラは付け根が甘くてとても美味しいということは知られていて一部直売などでは売られているそうです。 地元の漬物業者とのコラボ。こういった取り組みは面白いと思いました。

<収穫準備が整ったニラとニラのおひたし>



<加工品の数々>

<最後にみなさんと記念撮影>

ということで、第三回目とちぎ野菜サポーター活動「ニラ」は、無事終了しました。
関係者の皆様、大変お世話になり、ありがとうございました。



<第四回キュウリ>

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とちぎ野菜サポーターとして四回目の活動場所はしもつけ。これが最後の視察となります。これまで同様、早朝東京駅から新幹線に乗り込み、現地で他サポータのメンバーと合流しました。 最終回にはじめてフルメンバーがそろい、さらにパワーアップ。1月にしてはとても暖かい、視察日和でした。最初に向かったのは、姫キュウリの圃場。




<圃場の様子>

姫キュウリはしもつけの大川さんのハウスにお邪魔しました。ジーパンを素敵にはきこなす粋な大川さんは、約700坪のハウスでたくさんのキュウリを育てていました。 大川さんをはじめ、部会長さん方は、わたしたちの質問に、一つ一つ丁寧に答えてくれました。



<大川さんと姫キュウリ>

温度や湿度の管理が徹底されているハウス内は、日中は25〜26℃、午後は少し下げて、夜間は13℃。なるほど、冬場は特に費用がかかるのかと、あらためて実感。
目の前のキュウリは、12月初旬に定植した苗が育ち、5月くらいまでの約2ヵ月間収穫するそうです。実がなりだして3カ月もたつと木が疲れて、 キュウリに曲がりなどが出てくるとか。4月上旬には別のハウスで定植。
美味しいキュウリづくりの基本は、なんといっても土づくり。肥料は自作の有機で、農薬の回数も減らして栽培しているということでした。




連作障害の起こりやすい品目のキュウリは、接ぎ木栽培。台木は同じウリ科のカボチャです。写真はつなぎ部分です。 右はその場で収穫させていただき、かじった姫キュウリ。実に食感が上品で、美味しかったです!

さて、今回は最終回ということでもう一品目視察しました。
栃木といえば忘れてはならないのがイチゴ「とちおとめ」ですよね。今回はJA小山のハウスにお邪魔しました。11月下旬から5月中旬に収穫。中でも2月のものが甘くておいしいらしいですよ。 ただ、その後食味は落ちずシーズン通して味は安定しているそうです。ハウスの中にはミツバチが元気よく飛びまわっていました。「ミツバチがダンスを踊る」といった指導員さんの素敵な詩的表現が印象的でした。 ハウスはのテントは二重構造になっていて、間に地下水を長居して温度調節を行っているということ。水のきれいな栃木県ならではのやり方ですね。


一連の活動を通して、あらためて近県でたくさん野菜が作られていること、それらが安心・安全にとても配慮されて作られていることを知り、とても頼もしく思いました。
そして平坦で広い農地、豊富な水資源、穏やかな気候などから、農業にとって恵まれた条件がそろっている栃木県のことを、合わせて知ることができて、とても有用な情報を得ることができたと思います。

本活動でお世話になったJAのみなさん、協会のみなさん、サポーターの仲間たちに、あらためて感謝申し上げます。ありがとうございました!


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